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【イベント報告】大学生がkintoneを通してHTTPリクエストを体験

サイボウズは、U-22 プログラミング・コンテストを運営している一般社団法人ソフトウェア協会が主催している学生向けワークショップ企画に参加しています。

静岡大学はこだて未来大学にて、kintoneを通してHTTPリクエストを体験して学べるワークショップを開催しました。学生が日々使用しているプログラミング言語で、HTTPリクエストを通してクラウドサービスと情報の送受信を実現するワークショップを開催しました。

ワークショップ実施概要

テーマ Webサービスの必須スキル:HTTPリクエスト入門
〜好きなプログラミング言語からWebサービスのkintoneにアクセスするワークショップ〜
開催日時と実施学校 - 2023年6月1日(木):静岡大学 浜松キャンパス(オンサイト)
- 2023年7月3日(月):はこだて未来大学(オンサイト)
参加人数 - 静岡大学:18名
- はこだて未来大学:13名
構成 - 企業紹介、kintone(製品)紹介
- kintoneハンズオン
- HTTPリクエストとは?
- Postmanのハンズオン
- プログラミング言語からのHTTPリクエスト(概要)
- プログラミング言語からのHTTPリクエスト(ハンズオン)

ワークショップの様子

静岡大学でのワークショップの様子

はこだて未来大学でのワークショップの様子

ワークショップの流れ

本ワークショップでは、プログラミングの経験年数に関係なく、参加出来るコンテンツを準備しました。

ワークショップの参加者はまず簡単なkintoneアプリを作成する方法を学びました。 続けてHTTPリクエストの基本的な構造を学び、身の回りでどう使われてるのかを知りました。無料のPostmanというソフトを使用して、まずウェブサービスやkintoneのアプリに対してHTTPリクエストをし、情報の送受信方法をみんなで確認しました。さらにNode.js、PythonやUnity C#といったプログラミング言語からHTTPリクエストを使用する方法を学修し、最後に参加者の慣れている言語からkintoneアプリとのデータの送受信に挑戦して頂きました。 以下、詳しく解説します。

HTTPリクエストとは

HTTPリクエストとは、クライアントとウェブがやりとりをするためのルールです。リクエストにメソッド(GET、POST、PUTやDELETE等)、URL、ヘッダーやボディ情報を付与することで、特定のサービスにデータを送ることができ、レスポンスを受け取ることが出来ます。

世の中の様々なモノがHTTPリクエストで情報の送受信を行っているので、それを学生自身の力で扱えるようになるのが今回のワークショップの趣向でした。

PostmanでHTTPリクエストの体験

HTTPリクエストを手軽に体験するため、Postmanというツールを紹介しました。PostmanはGUIでHTTPリクエストの作成ができ、任意のHTTPメソッド、URL、ヘッダーやボディの指定が可能な便利なプログラムです。リクエストに対するレスポンスもツール上で確認することが出来ます。ワークショップではこのツールをダウンロードしてもらい、自分の作成したkintoneアプリに対してAPIトークン認証でHTTPリクエストをしてもらいました。アプリから情報を取得したり、アプリに情報を登録することによって、HTTPリクエストの基礎を少しずつ学んで頂きました。

PostmanでkintoneアプリにGETリクエストをして情報を取得してる図

プログラミング言語からのHTTPリクエストの体験

ワークショップの最後では、プログラミング言語からkintoneアプリに対してHTTPリクエストをしてもらいました。ほぼどの言語でもHTTPリクエストをするためのライブラリやフレームワークが準備されており、メソッドやURLを指定する等のルールは共通して存在するので、学生には自分の慣れている言語を使って挑戦してもらうことにしました。この体験で、自身のモノづくりの幅が広がって頂けていたら幸いです。

ワークショップの資料

ワークショップの資料はこちらから確認が出来ます。

speakerdeck.com

終わりに

両大学の学生には、最後まで熱心にワークショップに挑戦して頂けました。HTTPリクエストでエラーが出ても、資料を見直しながら根気よくデバッグし、リクエストが成功するまで頑張っている様子が良く伺えました。

また、講師が講義の中で使ったkintoneアプリ例は、漫画の情報を溜める『漫画データベース』でしたが、学生によっては車種を管理するアプリやボトルキープを管理するアプリなど、アイディアに独創性がありました。

kintoneのアプリをHTTPリクエストで操作出来るWebデータベースとして扱うことにより、今後『作りたいモノ』が実現出来るかもしれない、と思って頂けたら嬉しいです。そんな学生や、この記事を読んでいる方は、是非U-22 プログラミング・コンテストに応募してはいかがでしょうか?

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