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【ハンズオンイベント報告】ChatGPT×kintone×LINEを使って半自動のカスタマーサポートチャットシステムを作りました!

2023年8月31日(木)にLINE Developer Communityの企画にジョインさせていただき、ハンズオンイベントを実施しました。サイボウズ東京オフィスと、オンラインのハイブリットで開催しました。

本イベントでは話題のChatGPTを活用することで、クレーム対応などの心理的負担も大きい業務のハードルを下げつつ顧客満足度を上げることができるようなシステムをノーコードで作成しました。

イベント概要

テーマ ChatGPT × kintone × LINEで最強の接客ツールを作ろう!
ChatGPT最新活用事例!
顧客対応を革命して面倒でやりたくない仕事をチャンスに変えよう!
日時 2023/08/31(木) 19:45 〜 22:00
会場 サイボウズ東京オフィス
東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー 27階
配信 YouTube
LINE Developer Community チャンネル

詳細はこちら

ハンズオンで作ったシステム

今回作ったシステムは大まかに下記のような仕組みになっています。

  1. LINEで受けた問い合わせに対して、ChatGPTで回答案を作成し緊急度合いを付与した上でkintoneに登録します。
  2. kintone側では、ChatGPTが作成した回答案を加筆修正したり、承認フローを回せるようにします。
  3. 最後に問い合わせをしたアカウントに、FIXした回答を送信します。

完成イメージ

今回ノーコードでカスタマーサポートシステムを作るため、ノーコード連携ツールmakeを使ってLINEとChatGPT、kintoneを連携しました。

💡ポイントその1

生成AIで作成した回答案を一度kintoneに登録することで、顧客からの問い合わせに自動返信するのではなく、人間の手を加えて顧客に寄り添った対応が可能になります。
すべて人力で行うケースよりも対応リソースの削減となり、チャットを活用した顧客満足度の向上との両立が可能になります。

💡ポイントその2

kintoneではデータの蓄積とそのデータの可視化ができるため、問い合わせの傾向からサービスや製品の改善を検討したり、問い合わせの多い時期を予測して備えることができるなど、データの様々な活用が考えられます。

ハンズオン資料とアーカイブ動画

イベントで使用した資料と当日の動画を公開しております。自分でも試してみたい!という方は、お試しであれば無料で作成できますので是非作ってみてください !
アーカイブ動画の後に、お試しする際に気を付けていただきたい躓きポイントも書いています。
有償サービスであるkintoneも開発者向けに無料ライセンスをご用意しております。
kintone 開発者ライセンス(開発環境) - cybozu developer network

ハンズオン資料
アーカイブ動画

www.youtube.com

躓きポイント

Q: MakeのChatGPTモジュールでエラーが発生する

A: ChatGPTモジュールの右上の⚠️を確認し、エラー内容を確認してください。 "message": "You exceeded your current quota, please check your plan and billing details." エラーの場合、無料クレジットの使用期限が切れている、または設定している使用のリミットを超えている場合があります。

無料クレジットの使用期限が切れている方は、従量課金のプランにアップグレードをする必要があります。OpenAI Platform ページの「Set up paid account」を設定してください。

※別のメールアドレスで新規アカウントを作成しても、登録済みの電話番号を使用した場合は無料のクレジットが付与されません。ご注意ください。

当日の様子

現地参加

東京オフィスでの現地参加は11名でした。
今回、コーディングは一切なかったもののmakeの設定が多かったため、全体的にペースが早めでした。それでも時間内に完成した方が数名いらっしゃいました!!!👏👏👏
質疑応答の時間も設け、いくつかのご質問をいただきました。中にはChatGPTならではの問題点として、個人情報の扱いや問い合わせ内容にセンシティブな内容が含まれる場合にOpenAIから制限が課せられる可能性などについてご質問をいただきました。気になる方は是非アーカイブ動画でご確認ください!

サイボウズオフィス会場の様子

オンラインの様子

Shilassというオンラインハンズオンツールを使い、おおよそ50人の方がご参加くださいました。
最後の質疑応答の時間にはオンライン参加の方からもご質問をいただくなど、最後まで熱心にご視聴いただけて嬉しかったです!

オンライン参加の様子

まとめ

現地参加の方には、最後に短い時間でしたが懇親会にもご参加いただきました。ノーコードツールを使うことで簡単に複数のウェブサービスを連携できることを知って、今まで人手が足りずに優先度を下げたり諦めていたことができるかもしれない!という希望を持ってくださった方、時間内では完成しなかったけれど家でもう一度チャレンジしたいと仰ってくださった方など、嬉しい反応もいただきました。
参加者のペースが把握しやすく、反応もキャッチアップしやすい対面イベントの良さと、より多くの方にご参加いただけ、後からも視聴が可能オンラインイベントの良さを実感できるイベントでした。
お声がけくださったLINE Developer Communityの方々、ご参加いただいた方々、ありがとうございました!

さいごに

私たちは、様々な技術とkintoneと組み合わせることで 「こんな可能性が生まれる!」「面白いことが創れる!」と思って頂けるような、 心を動かすコンテンツを届ける活動をしています。 一緒に働く仲間も募集しています。興味のある方はぜひご連絡ください!

cybozu.co.jp

また、企画やコラボをご希望の方は、お問い合わせフォームからご連絡をください。

今後のPioneerチームの最新情報は X(旧:Twitter) や チームサイト kintone for Geeks で随時公開予定です。