
さる2024年の秋、まだまだ真夏のように暑いさなかに、株式会社リコー(以下、リコー)が主催するものづくりのアツいイベントに参加してきました。 時間が経ってしまったのですが、ものづくりの真髄に迫る貴重な体験を共有します。
「つくフェス2024」とは
リコーには、「つくる~む海老名」という社員の有志の方々が運営している社内ファブスペースがあります。ここでは、「手を動かしながら考える」カルチャーを普及する活動を行っており、3Dプリンターや、レーザーカッターなどを使うことができ、定期的にものづくりをテーマにしたワークショップなどが開催されています。

「つくフェス」はこの活動からから生まれたリコーの社内イベントです。社内の様々な部署から、仕事とは別にものづくりを楽しんでいる社員が、作品の展示発表を行っています。2022年から開催されており、今年から社外からも出展させていただけるということで、サイボウズも出展させていただきました。
参考:
Challenge:ワクワクする「ものづくり」の機会と環境を社員に提供! | リコーを変える新たなチャレンジ | リコーグループ 企業・IR | リコー
kintoneワークショップとブース
サイボウズは2022年にリコーと業務提携し、リコーよりリコーブランド版のkintone「RICOH kintone plus」が販売されています。またkintoneは2019年~2023年まで、ものづくりのイベント「Maker Faire」にもIoT連携をテーマに作品を出品し、「つくる~む海老名」の方にご覧いただく機会がありました。こういったこ゚縁があり「つくフェス2024」にお声がけいただきました。
kintoneワークショップ『ノーコードでモノと繋がるWebデータベースを作ろう』
ワークショップコーナーにて、kintoneを実際に使ってアプリを作成し、REST APIを試すハンズオンを開催しました。
20名程度の参加を見込んでいたのですが、およそ30名ほどの方にご参加いただきました。「kintoneは聞いたことがあるけれど、使ったことがない、どういうものか具体的に知らない」というリコー社員の方も多くいらっしゃいました。

kintoneブース『ローコード業務改善ツールkintoneのIoT連携を射的ゲームで体験しよう』
ハンズオンだけではなくブーススペースも使わせていただき、kintoneを使った赤外線まとあてゲームを体験いただきました。こちらは、Maker Faire Tokyo2023で展示したものをアレンジしました。
5つの的がランダムが光るようになっており、光った的を赤外線の銃で狙います。30秒間に何発あたったかを競うゲームです。kintoneはプレイヤーの管理とスコアの管理に使っています。

およそ50人の方に体験していただきました。何回もチャレンジしてくださった方もいて、ゲームを作った弊社社員の最高得点をはるかに超える得点を叩き出した方もいらっしゃいました。
ゲームはkintoneを使っているだけでなく、的を手作りし、銃もおもちゃの銃を改造して難易度を上げる工夫をしたりしました。制作についてのブログもありますので、気になる方はぜひご覧ください!
【Maker Faire Tokyo 2023 展示作品】🔫🎯射的2.0の仕組み解説⚙️🖥️ - kintoneGeeks blog
イベント全体の様子
イベントは2024年9月6日(金)に、海老名にあるリコーテクノロジーセンターで開催されました。平日でしたがお昼休みを中心におおくの社員の方が来場され、活気にあふれていました。

筆者もブース対応の合間に、他のブースを回ったり、ちょっとしたものづくり体験に参加したりしました。
電子工作だけでなく、本格的な革製品をつくって展示されている方など、仕事とは別に個人的にものづくりを楽しむ方がこんなに大勢いらっしゃることにとても驚きました。なかでも個人的には竹の釣り竿に驚きました。竹を切り出すところから始まり、竹を乾燥させる装置も手作りされていました。

ものづくり体験としては、革のブレスレットを編むことにチャレンジしました。不器用なので出来上がらなかったらどうしようかと思いましたが、途中こんがらがりそうになりながらもなんとか完成させることができました。こういう比較的短時間でものづくりの成功体験ができる機会があったのもとても有意義でした。

ものづくりLT『つくってみたLT大会2024』
ステージでは、ボッチャロボットの実演会、桃太郎俳優のトークショーなど、様々なイベントが開催されました。
LT大会には、サイボウズからも1名参加させていただきました。
木型で革靴をつくるなど、様々なものづくりにチャレンジをし続けた結果、とうとう自宅を設計から自分で手掛けてみた壮大な話を5分にまとめて発表しました。

もちろんプロの設計士にも見てもらったり、大工さんも雇いましたが、台所の水回りの設計も設置も自分でやるなど自作した経験をこだわりポイントも含めてお話しました。特に空気の流れにはこだわり、1台の8畳用エアコンで家中の温度管理ができるようになっています。

パネルディスカッション『なぜ、作っているんですか?~メイカーの本音トーク~』
その他ステージではパネルディスカッションも行われました。様々なバックグラウンドを持つパネリスト達が、ものづくりへの情熱やその意義について語り、ものづくりを楽しむメイカー達の作った物、仕事や趣味に関わらずものづくりを楽しむ理由、つながりを掘り下げました。
サイボウズからも、電子工作が趣味なシステムコンサルティング本部の本部長がパネリストとして参加しました。

プライベートで作るものは敢えて不便なもの面白いものを作っている方のお話、趣味のものづくりと仕事は直結しなくても地続きであり、趣味での経験が良い仕事につながることがあるというお話など、ここでしか聞けないようなお話がたくさんあり印象に残りました。
おわりに
今回イベントに参加させていただいて、世に出て人々が使っている様々な製品のうしろには多くの試行錯誤や試作品があって、さらにそのうしろには製品開発関わるエンジニアの個人的な好奇心やものづくりへの情熱があることを知りました。仕事以外のところでのものづくりの経験や、とにかくアイディアを形にするということが、良い製品を生み出すために、遠回りのように見えて近道なのかもしれないと、筆者は素人ながらに思いました。
サイボウズはソフトウェアメーカーなのでものづくりとは違う世界だと思っていましたが、ソフトウェア製品、サービス、ソリューションなども、多くの失敗や試行錯誤があり、それらはエンジニア個人の好奇心や向学心による知識に支えられていて、ものづくりと共通することに気づきました。
私たちkintoneのDevRelチームとしては、kintoneがより多くの企業の発展に寄与できるよう、関連するサービスが広がるよう、kintoneに関わるエンジニアの技術的な知識欲に応えられるような活動をしていかなければ、と改めて思いました。