【イベント報告】台湾のCOSCUP 2023 ＆台湾フード紀行

どうも！kintone DevRelチームです。普段は国内で活動している我々ですが、今回初めて台湾のイベントに参加してきたので、イベントの様子をレポートにまとめてみました。

そもそも参加に至ったきっかけは、2023年5月28日に開催されたOpen Source Conference 2023 NagoyaでのCOSCUP（Conference for Open Source Coders, Users & Promoters）のブースとの出会いでした。サイボウズは2019年に台湾に支店を開設してkintoneを販売しているという背景もあり、台湾のエンジニアと知り合い良い関係を築く活動を模索するために、エンジニアの集まるイベントの一つとしてCOSCUP 2023を視察してみようという事になりました。

COSCUP 2023とは

オープンソースコミュニティメンバーによって2006年から開催されている毎年恒例のオープンソースのプログラマー、ユーザー、プロモーターがつながるイベントです。 coscup.org

開催概要

	詳細
日程	2023.07.29‐30
開催地	National Taiwan University of Science and Technolog(國立臺灣科技大學) 公館駅から徒歩10分程度
参加費	無料

National Taiwan University of Science and Technolog(國立臺灣科技大學)

引用：https://coscup.org/2023/en/venue

イベントをみてまわって

台湾トップクラスの大学の校舎を3つ貸し切ってのイベントで、スタッフの話によると初日だけで1,000人を超えたのではないかとのことでした。
参加するセッションを選ぶの大変なほどたくさんのセッションがあり、ブースもゆっくり回ったら2日間でまわり切れないでは？と思うほどでした。ここからは写真を中心にイベントの様子を紹介します。

全体の様子

コミュニティブース

Ubuntu
PyCon
Learnweb Taiwan（台湾のテックコミュニティ）
Laravel&Vue.js
Ruby
Rust

など、プログラミング言語や技術全般のコミュニティのブースがありました。このエリアでは、今後開催する予定のイベントを紹介しているブースが多かった印象です。

企業・その他ブース

コンサルティングやシステム開発・導入、Atlassianのサービス（JiraやMiro等）の代理販売を行っている Titansoft のブースでは、Titansoftに関連しているワードが書かれた16枚のパネルを30秒で覚えて、色を合わせる神経衰弱のようなゲームができたり、豊富なステッカーがたくさんありました。

「銀行がOSCに出展？！」と思っていたらエンジニアの採用目的でブースを出展されていました。

医療系の学生さんのブースでは、学生さんたちが開発したソフトウェアを、協賛・導入してくれる企業を探しているようでした。

セッション

COSCUP台湾では、中国語と英語のセッションに参加できます。セッション数がとても多いので迷いましたが、日本人が英語・中国語でセッションに登壇している日本トラックの部屋があり、その中のセッションを聴講してみました。

Let's Create a family tree of SPY×Family using a graph database

このセッションでは、SPY×FAMILYを題材に、Neo4j グラフデータベースを使用して家族ツリーのデモを作るまでをセッション内で紹介されていました。

グラフデータベースを扱った経験がなかったため、RDBとの違いや、クエリ言語の違いを知り面白かったです。時間内での、グラフデータベースのリレーションの理解には至らなかったのですが、簡単に相関図のようなDBを作成できるグラフデータベースの入門としては面白い題材でした。

COSCUP 2023 まとめ

イベント全体を通して参加者が多く、とくに若いエンジニアの参加が多い印象でした。そして老若男女が集まって技術の話で盛り上がる雰囲気は、日本のオープンソースカンファレンスにも通じるものがありました。
また2日間とも、最後に一番大きな会場でクロージングセッションが行われ、その日の様子が共有されました。中国語だったので詳しくはわかりませんでしたが、自分が参加していないコンテンツの様子もうかがい知ることができました。大規模だと一部のコンテンツにしか参加できませんが、こういった共有の機会があるとイベントの一体感が出てよかったです。