Open Source Conference のブース展示が3年ぶりにリアルで開催されたので、kintone DevRelチームメンバーで視察してきました。ブースの出展申し込みが想定より多かったらしく、会場を当初予定より広げたそうです。また主催者発表によると来場者数が約260名だったとのことで、当日の会場はとても賑わっていました。
なおこの会場でのセミナー開催はなく(セミナーは3/10-11開催のOSC2023 Online/Springで行われました)、ブース展示のみでした。
写真の公開許可をいただけたブースもありましたので、写真を交えて会場の様子と久々のリアルイベントの熱気をお伝えしたいと思います。
Open Source Conference とは
全国各地で年間を通して開催されるオープンソースの今を伝えるイベントです。オープンソース関連のコミュニティや協賛企業・後援団体によるセミナーやプロダクトの展示が行われ、無料で参加することができます。
現在2023年4月時点で、今後開催される予定のイベントについて、セミナーはオンラインで行われ、展示についてはリアルでの開催が予定されています。
出展:オープンソースカンファレンス
Open Source Conference 2023 Tokyo/Spring
公式サイト:オープンソースカンファレンス2023 Tokyo/Spring
開催概要
- 日程 : 2023年4月1日(土) 10:00~16:00
- 会場 : 東京都立産業貿易センター台東館 7階
- 浅草駅から徒歩6分程度
- 入場 : 無料
- 内容 : オープンソースに関する最新情報の提供
- 展示 - オープンソースコミュニティ、企業・団体による展示
- 主催 : オープンソースカンファレンス実行委員会
- 企画運営 : 株式会社びぎねっと
出展ブース
総出展ブース数 78 ブース
- スポンサー出展 24
- コミュニティ出展 54
参加者
参加者数 約450 名
- 来場者・・・・・・約260名
- 出展者、関係者・・約190名
ブース紹介
たくさんの興味深いブースがありましたが、その中から視察メンバーが注目したブースを紹介ます。
レゴやプラレールに注目
レゴエレベーター
まずかるく一巡してから気になるブースを周る計画でしたが、気になり過ぎて早々に足を止めたブースがこちら。
こちらは、レゴで作られた4階建ての建物にエレベーターを設置した作品です。手前のボタンは上下階への移動やドアの開閉が出来る、よく見るエレベータのボタン機能がついています。しかも、このプログラムはすべてScratchだそうです!(さらっと紹介しましたが、ツッコミたいことがたくさんありますね)
我々も、「レゴブロックってエレベーターも作れるの?!」 「Scratchを使いこなすと、こんなことまでできるのか...!」 という驚きの作品でした。
実装の詳細はQiitaのレゴブロックでエレベーター作った 記事をご覧下さい。
3Dプリンターでプラレール
続いて、歩いているとプラレールを発見!
最近は、個人で3Dプリンターを持つ方も増えていますよね。我々Pioneerチームでも、最近ついに3Dプリンターを導入しました!🎉そんなことはさておき...
こちらのブースで展示されているプラレールは、市販品ではなく自作レールでした。プラレールは買う時代から作る時代になっているんですね...?!自作できるとレール以外にも、看板や信号などのパーツまで自分好みになんでも作れますね。
鉄道模型8ビットカウンタ
過去のOSCで巨大なプラレール全加算器を見て感動したので、今回もひそかに楽しみにしていたブースです。
電車が通過するとポイントの方向が自動で切り替わる「自動ターンアウトレール」のポイントの向きを二進数のビットに例えているところが、みそです。ななめ方向を「0」、直進方向を「1」とし、一番下(最下位ビット)から電車を反時計回りに走らせ、ポイントを通過するごとに二進数の値が増加し、一番上(最上位ビット)を目指します。だいたい1時間半ぐらいかかるとのことでした。説明していただいたのですが...難しい!!!
作成方法が気になった方は、GitHubの鉄道模型nビットカウンタ (2023年版) レポジトリをチェックしてみてください。
NPO法人TOPPERSプロジェクト
自動で電車を止めたり、走らせているブースを発見。
電車の上部にセンサーがあり、レゴの色に応じて黄色なら減速、赤なら停車、青で発進するよう制御されていました。
様々な分野の検証ができる『箱庭』(統合仮想環境)を紹介しているブースで、電車のデモは実機の環境がそのまま『箱庭』で再現されていました。すでに活用が広がっているデジタルツインですが、私は初めて生(?)で体験できました。
電子工作やマイコン関連のブースも
あっきぃ
CD-ROMドライブのトレイ開閉で釣鐘が鳴る、見た目のインパクトが強い制作物がたくさん置いてあり、思わず立ち止まりました。ちなみに、この小さい釣鐘は風鈴を改造したそうです!
動作中の動画:除夜のEject 2022
他にも非接触ICカードリーダを使用したICカードの残高バトルや、CutiePi tabletでレジを自作されていて、制作物の多いブースでどれも面白かったです。
技術同人誌ブース
へにゃぺんて
このブースでは、ゲームボーイプログラミング入門の同人誌をはじめ、開発エミュレータ上で動作している自作ソフトを見せていただきました!ちなみに、へにゃぺんてブースの大神さんは、ゲームボーイ上で動作する独自のOS(AMADO)も制作されたそうです。
Mofukaburさんブース
Mofukaburさんは、技術書典や技書博でもお見かけしていて、面白い同人誌を販売されているブースです。同人誌の最新号は話題のChatGPTと戦ったお話でした! ChatGPTが謝り倒していて、ちょっとかわいそうになりました。
おまけ
実はサイボウズもブースを出させていただいていて、社員が関わった書籍を開発のメンバーが紹介したり、インターンの案内などをしていました。お立ち寄りくださった方々、ありがとうございました!
おわりに
ここでは一部のブースしか紹介できませんでしたが他にもたくさんのブースがあり、どのブースにも人が集まって会話が弾んでいる様子でした。「お久しぶりです」という声もあちこちから聞こえ、私たちも久しぶりのリアルに会える場を楽しみました。
また、私たちが初出展を予定している技術書同人誌博覧会8(5月28日開催)はOSC 名古屋のブース展示と同時開催のため、雰囲気を知る良い機会ともなりました。
オンラインイベントの場合、居住地といったハードルも少なく多くの方に情報を届けることができますが、コミュニケーションの密度や伝わる情報の深さといった点では、今回のようなリアルなイベントの方が勝っているような感じがしました。あくまでも個人的な感想であり、確固たるエビデンスの提示が難しいのが悩ましいところですが。
主催の方々は、規制は少なくなったものの感染症対策などコロナ前に比べて準備も大変だったと思います。それでも開催してくださったことに我々は感謝し、このようなリアルでエンジニアが集まれる機会がどんどん増えると良いな、と思いながら会場を後にしました。
最後に、来月私たちkintoneのDevRelチームが参加するイベントを紹介させてください。kintoneのユニークな活用法を紹介する同人誌を販売します。
技術書典14 は、オンラインイベントにも参加です。是非のぞいてみて下さい!
📅 オンサイトイベント出展カレンダー
日時 | イベント名 | 場所 | 内容 |
---|---|---|---|
5月21日(日) | 技術書典14 | 東京 池袋 | |
5月28日(日) | 第八回 技術書同人誌博覧会 | 愛知 名古屋 |
ブースや出展の詳細は、 TwitterやPioneerチームのサイトで順次お知らせ予定です。